2026年3月25日水曜日
新選組最後の戦いシリーズ② それでも剣を捨てなかった理由
「鳥羽・伏見の戦い」で、すべてが崩れ始めた。
それまで信じていたものが、一気に音を立てて崩れていく。
幕府は敗れ、時代は変わり始めていた。
それは誰の目にも明らかだったはずだ。
それでも、新選組の隊士たちは、剣を捨てなかった。
なぜなのか。
勝てる見込みがあったわけではない。
むしろ、戦えば戦うほど不利になることは、 彼ら自身が一番よくわかっていたはずだ。
それでも彼らは戦い続けた。
それは「勝つため」ではなく、
「貫くため」だったのかもしれない。
近藤勇が掲げた理想。
土方歳三が守ろうとした規律。
そのすべては、時代の流れの中では、
すでに過去のものになりつつあった。
それでも彼らは、それを「間違いだった」とは思わなかった。
むしろ、最後まで信じ抜くことで、
自分たちの生き方を証明しようとしていたのではないか。
時代が変わるとき、
正しさもまた、簡単に塗り替えられてしまう。
だが、信じたものまで手放してしまえば、
自分という存在そのものが、
どこか曖昧になってしまう。
だからこそ彼らは、剣を捨てなかった。
それは、時代に抗うためではなく、
自分自身を裏切らないための選択だったのだと思う。
やがて彼らは、京を離れ、江戸へと向かう。
それは敗走のようにも見える。
だが本当にそうだったのだろうか。
そして話は「江戸を離れた選択、それは敗北ではなかった」へと続いていく。
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