学生の頃、歴史は“暗記科目”だった。
年号、人物名、出来事。
テスト前だけ本気を出す。
そしてだいたい忘れる。
でも大人になってから思う。
あの教科書、ずいぶん真面目だったなと。
余白が少なすぎる。
人間味、どこ行った。
たとえば戦国武将。
教科書では“天下統一を目指す英雄”。
でも実際はきっと、
家臣に振り回されたり、
天気に左右されたり、
胃が痛くなった日もあったはず。
天下どころじゃない日、絶対ある。
偉人だって人間だ。
会議が長引いてため息をついたかもしれない。
「あの案、どう思う?」と相談したかもしれない。
想像すると、急に親近感が湧く。
教科書の中では、出来事は一直線に並んでいる。
でも実際はきっと、右往左往の連続。
成功の裏に、たぶん山ほどの失敗。
年表には載らないドタバタ劇。
そっちのほうが面白い。
大人になった今だからこそ、
歴史の“外側”を想像できる。
完璧な英雄じゃなくて、
迷いながら進んだ人たち。
そう思うと、少し救われる。
私が右往左往しているのも、
まあ人間らしいってことだ。
スケールは小さいけど。
教科書の外側へ。
そこにはたぶん、
汗も、愚痴も、ちょっとした笑いもある。
歴史は遠い話じゃない。
今日もどこかで、未来の教科書に載らないドラマが起きている。
私のバタバタも、ほんの小さな一行くらいにはなるかもしれない。
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