戦国の世でも、人は人だ。
朝起きるのが苦手な武将も、きっといたに違いない。
想像してみる。城の中で、家臣たちがせっせと準備をしている中、主君はまだ布団の中。
「殿、そろそろ出陣の時間です!」
「ん…もう少し…あと五分…」
城中が戦の緊張に包まれていても、寝坊は止められない。
鎧を着る前に寝癖が直らない、とか、刀の手入れも後回し、とか。
戦場に向かう前に朝ごはんを忘れたかもしれない。
「今から戦に出るのに腹ペコか…いや、腹ペコでも勝てる…か?」
そんな心の葛藤もあったかもしれない。
寝坊して遅刻した日の言い訳も想像できる。
「いや、これは敵を油断させる作戦だ」
「ええと、目覚ましの鐘が城門の方向に向いていたんだ」
家臣たちは苦笑しながらも、結局は戦場に向かう主君を見送る。
歴史書には書かれない、戦国武将のちょっと人間らしい一面。
完璧な戦略も、天下統一の計画も、朝寝坊には勝てなかったのかもしれない。
私たち現代人も、寝坊すると焦る日常があるけれど、戦国の武将も同じように焦っていたと思うと、少し安心する。
戦国の世も、結局は「朝が弱い」という小さな悩みは普遍だったのだ。
今日もまた、目覚ましに文句を言いながら布団から出る自分を思い出し、微笑んでしまう。
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