すべては、もう崩れかけていた。
前回、追い詰められた現実を見た豊臣方。
兵の数も、士気も、状況も、どれを取っても厳しい。
そして次に来るのは、決戦。
その狭間にあったのが、「最後の希望」という時間だった。
その中心にいたのが、
真田幸村である。
彼の存在は、単なる一武将ではなかった。
「まだ終わっていない」
そう思わせるための、象徴のような存在だった。
大坂城の中には、諦めに近い空気も流れていた。
冬の陣で外堀を埋められ、守りの力は大きく削がれている。
もはや籠城して勝てる状況ではない。
だが、それでも戦は終わっていない。
幸村は、その現実を誰よりも理解していた。
守れない城で守ろうとすれば、ただ削られるだけ。
ならば、やるべきことはひとつ。
「攻めるしかない」
だがこの時点では、まだ具体的な勝ち筋は見えていない。
ただ、方向だけは決まっていた。
守りではなく、攻め。
待つのではなく、動く。
この「方針の転換」こそが、
次回へとつながる重要な一歩だった。
豊臣方の中には、意見のばらつきもあった。
籠城を続けるべきだという声。
野戦に出るべきではないという慎重論。
その中で、幸村の考えはある意味で異質だった。
だが同時に、それは最も現実的でもあった。
「このままでは負ける」
その前提を受け入れたうえで、どう動くか。
そこからしか、逆転の可能性は生まれない。
彼の周りには、少しずつ人が集まっていく。
絶望の中でも、まだ何かを変えられるかもしれない。
そう思わせる力が、そこにはあった。
そして、戦は目前まで迫っていた。
大坂夏の陣。
次に描かれるのは、
その中で彼が見出した「勝ち筋」。
それは奇策か、それとも必然か。
すべてをひっくり返すための一手が、
静かに形になろうとしていた。
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