歴史に興味をもった時、
それは試験のためじゃなかった。
年号でも、
出来事の順番でもなく、
その向こうにいる「人」を
知りたくなった。
遠い昔の誰かが、
迷い、
怒り、
選び、
失敗した。
その積み重ねが、
今の景色をつくっている。
教科書の一行は、
とても短い。
けれどその裏には、
眠れない夜や、
震える決断や、
戻れない一歩があったはずだ。
歴史は、
過去の記録でありながら、
今の自分を映す鏡でもある。
あの時代の人も、
きっと「これでいいのか」と
悩んだだろう。
正しいと思った選択が、
後の時代では
違って見えることもある。
それでも、
その瞬間には、
それが精一杯だった。
歴史に興味をもった時、
私は少しだけ、
謙虚になった。
今を生きていることは、
偶然の上に立っている。
名前の残らない誰かの努力や、
語られない失敗の上に、
今日がある。
ページをめくるたびに、
時間が折り重なっていく。
過去は遠いようで、
確かに今とつながっている。
歴史は、
終わった物語じゃない。
私たちが選ぶ今日もまた、
いつか誰かの
「昔」になる。
そう思うと、
この一日を、
少しだけ丁寧に生きようと思えた。
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